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記憶に残るもの

 映画「クレーマー・クレーマー」を見るといつも、無性にフレンチトーストが食べたくなる。不器用な父が愛息子のために朝食のフレンチトースト作りに奮闘する。卵と砂糖と牛乳の入ったボールにパンをじゃぽんと浸しフライパンで焼き上げる。なんとも大胆な料理、なぜフレンチなのだろうと疑問に思ったりもした。家ではめったに食べた記憶はないし、大好物な訳でもないけど、その名前の響きやビジュアルに昔から私にとって特別であり、憧れの料理でした。私が初めてこの店にお客として訪れたオープン当初、この憧れの料理がありました。今は無きまぼろしのフレンチトースト。ちゃんとヴィーガン対応で、卵液の変わりに豆乳とバナナを使った斬新なものでした。とても美味しくて、嬉しくて感激したことを覚えています。先日、店の改装工事が終わり店内が少し広がって、以前にも増して明るい光が差し込みます。私がここで働くきっかけをくれたフレンチトーストは今はもうありませんが、新しくアップルパイやパンプキンパイが登場し、キッチンからも次々と新しく美味しいメニューが生まれています。立春が過ぎ、キッチンでも春を迎える準備が始まりました。少し新しくなったイートモアグリーンズで、これからも誰かの心に残る料理やサービスが提供できたら嬉しいです。今週担当の中野でした。


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2009/02/07

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